ドメインの基礎知識

ドメインの階層構造

ドメインは右側から「トップレベル」「第2レベル」と階層になっています。末尾のTLD(トップレベルドメイン)を見れば、そのサイトの性質がある程度推測できます。

上記画像はIPアドレスなどを管理している団体「JPNIC」の公式サイトから転載

主要TLD(トップレベルドメイン)一覧

種類ドメイン意味・用途
属性型JP
(日本国内)
.co.jp日本国内の「営利企業(株式会社など)」1組織1つのみ
.ne.jp日本国内のネットワークサービス(プロバイダ等)
.ac.jp日本の大学、学校法人等
分野別(gTLD)
(世界共通)
.comCommercial(商用利用)。世界で最も普及
.netNetwork(ネットワークインフラ関連)
.orgOrganization(非営利団体など)
新gTLD.shop / .site近年追加された、用途を直感的に表すもの

国別コードトップレベルドメイン (ccTLD)

国や地域ごとに割り当てられたドメインです。原則として、その国・地域に居住している個人や団体が取得できます。

ドメイン国・地域備考
.jp日本日本国内に住所があれば誰でも取得可能(汎用型JP)
.usアメリカアメリカ市民または居住者、米国組織が対象
.ukイギリス.co.uk や .org.uk などが一般的
.cn中国中国政府による登録審査が必要な場合がある
.ruロシア近年、国際情勢により管理体制に注目が集まっている
.tvツバル本来はツバルのドメインだが、テレビ放送用として世界中で利用
.meモンテネグロ「私(Me)」の意味で、個人ブログ等に人気

戦争・政情不安とドメインの規制

ドメインは技術的にインターネットを支えるものですが、政治的な影響を受けることがあります。

● ウクライナ情勢に関連する事例

2022年のロシアによるウクライナ侵攻の際、ウクライナ政府はドメイン管理団体(ICANN)に対し、ロシアのドメイン(.ru)の停止やルートサーバーの遮断を要請しました。しかしICANNは、「インターネットを中立なインフラとして維持する」という立場から、この要請を拒否しました。

● 経済制裁による間接的な規制

レジストラ(ドメイン登録業者)が、制裁対象国に住むユーザーへのサービス提供を停止する事例があります。これにより、制裁対象国のユーザーがドメインを更新できず、結果としてサイトが消失する「デジタル上の封鎖」が起こる可能性があります。

● 国家消滅とドメインの消失

1990年のソ連崩壊時には、旧ソ連のドメイン(.su)が割り当てられていました。後継の「.ru」に移行が進みましたが、歴史的経緯から「.su」は今も例外的に登録・維持されています。このように、国の消滅がドメインの存続に影響を与えることもあります。